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鹿児島大空襲の夜: 祖母の戦争体験記【英訳付き】

10/04/2020 02:54:25, Kindleストア, 富加見絹子

によって 富加見絹子
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 祖母は今年満で八十八になりますが、孫の私よりもずっとモダンで、毎日、さまざまなお稽古事にいそしみ、各地を旅し、フェイスブックを介し、幅広い人的交流をしています。このように現在、「青春」を謳歌している祖母ですが、実は、彼女には、「失われた青春」という、過去の追憶——戦争体験——があり、それは戦後70年経った今も、祖母の脳裏に深く深く焼き付いている《生きた現実》なのです。 そこで、孫娘である私は、これまで断片的にしか聞いていなかった、祖母の戦争体験を一度じっくり聞き、できるなら、何らかの形でそれを記録に残しておきたいと思いました。それに加え、祖母を身近に知るご友人の方々が、祖母の半生記をぜひ読みたいと望んでおられることを知ったことも、今回ペンを取るきっかけとなりました。 しかし、いざメモに取った個々の事実の断片を一つの文章にしようと机に向かった私は、そこではたと立ち止まってしまいました。何かが、書こうとする自分を躊躇させ押しとどめているような、そんな感覚でした。 人間の存在というものに価値があるとしたら、その人の辿ってきた人生の道程一つ一つにも価値があるはずです。また、国や民族の歴史と同じく、個人の歴史においても、そこには必ず、それを見、書く側の「視点」というのが必ず反映されます。また、個人史においては、書き手がその個人を「どのように知っているか」という認識論的見地も色濃く反映されます。 しかし考えてもみてください。おぎゃーと生まれ出てきた赤ん坊の私を産湯に入れ、おむつを替えてくれた祖母——、それこそ、人生の大先輩である祖母の人生を鳥瞰し、どこがハイライトで、書き残すに値するのかなどと判断する資格が自分のような年少者にあるのでしょうか?それは、余りにも恐れ多いことではないでしょうか。 そもそも私は祖母の何を知っているのでしょうか。私が知っていると思っている祖母像の多くが、実は表層的ななぞりに過ぎないという可能性を誰が否定できるでしょうか。そのようなことを考えたとき、私は自分が祖母の伝記を書くにはあまりにも未熟であり、したがって不適格であると思わざるを得ませんでした。しかし祖母は、弱気になっていた私を鼓舞し、書くよう励ましてくれました。 書き綴る一文字一文字に、「おばあちゃん、生きていてくれてありがとう」という感謝の念を込めたいです。願わくば、この書き物を読んでくださる読者お一人お一人の心に、祖母の人生を通し、なにかが語られ、受け継がれていきますように。                                      【はしがき】より This small booklet is a war-time memoir of my beloved grandmother Reiko. She was born in 1929 in Osaka and is now 89 years old. When she was 13 years old, the war broke out between Japan and the USA. Then, on the night of June 17, 1945 (about two months prior to the Atomic bombs in Hiroshima and Nagasaki), the 314th bombardment wing of the Army Air Corps (120 B-29s) dropped 809.6 tons of incendiary and cluster bombs destroying 2.11 square miles (5.46 km) of Kagoshima city (44.1 percent of the built-up area), where she was living. Within a few hours, well over 2,300 civilians were killed and over 3,500 were seriously injured. Miraculously, my grandmother (16 years old at that time) escaped death that night. This booklet is neither anti-American nor pro-Japanese. As her granddaughter and as a Christian, I am simply and wholeheartedly pro-Kingdom (Matt.6:33, Phil.3:20). Christ is our “Prince of Peace” (Isaiah.9:6) who has brought eternal reconciliation, forgiveness and true unity to those who believe in Him. Moreover, in Christ, we are now God’s family regardless of our national or cultural differences. This is my prayer that God may use this small booklet for His glory.
鹿児島大空襲の夜: 祖母の戦争体験記【英訳付き】を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
鹿児島市在住ですが、鹿児島でこんなことがあったのかと、大変驚きました。自分が現在住んでいる場所で、よく行くデパートで、市内の石碑はこういった意味だったのかと。。戦争を2度と起こしてはいけないというのはどうしてなのか、戦争というのはどういうものなのか、話し手の実体験に基づく内容だからこその、説得力があります。学校や社会で広く周知し、伝えていかなければならない話だと強く思いました。

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