来栖三郎著作集〈1〉法律家・法の解釈・財産法財産法判例評釈1 総則・物権
08/18/2020 18:01:43, 本, 来栖 三郎
によって 来栖 三郎
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内容(「BOOK」データベースより) 先生の学問的研究業績は、民法解釈学の全般に及ぶ。中でも1953年私法学会での法解釈方法論に関する報告は、法解釈(学)が客性の外形のもとに、実際には主観的になされている現実を明らかにしつつ、解釈者が自らその責任を引き受けるべきことを訴えるとともに現実の社会の実態に即した解釈の重要生とその基礎となるべき、法社会学的調査・研究の重要性を強調したものであった。伝統的な法律学に潜む権威主義と欺瞞性を打破しようとする意欲に裏打ちされ、揺籃期の法社会学を擁護するものであり、感銘を与えた。その問題提起は歴史的意義を有する。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 来栖/三郎 1912年生まれ。東京府立高等学校を経て1933年東京帝国大学(当時)法学部法律学科に入学、1936年卒業とともに同学部民法学の助手に採用。その後1938年助教授就任を経て、1948年教授に就任。1972年同大学を定年退官。その後、幾多の大学からの招聘の要請をすべて断り、もっぱら研究生活に没頭。1983年、日本学士院会員に選定。1998年10月1日、入院中の東大病院で逝去。享年86歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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本書は、来栖三郎の論文を集めた、唯一の著作集です。非常に重要な人物だけに、著作集が刊行されたことの意義は大きいでしょう。本書には、法の解釈に関する論文「法の解釈適用と法の遵守(一)(二・完)」「法律家」「法の解釈と法律家」「法の解釈における制定法の意義―その一・法と法源」が納められています(これだけではないですが)。上記論文、特に「法の解釈と法律家」は、いわゆる法解釈論争の端緒となった、非常に重要な論文です。これに限らず、上記4論文は、法解釈を考えるにあたって必読でしょう。現代では、法解釈論争は過去の出来事となり、法解釈方法論もあまり議論されませんが、法解釈方法論を語る意味は決して失われていないはずです。本書の特徴1.来栖の論文は、どれも読みやすく、しかも読んでいて非常におもしろい(文章が堅苦しくなく、まるで講演を聴いているよう)。2.本書には、すべての論文について、来栖の弟子による詳しい解説がある。来栖の人となり、論文の要旨・意義・現代的意義、他の論文や来栖の理論との関係などが説明されている。なお、著者の論文は、本書'T・'U・'Vの他に、『法とフィクション』があり、そこに納められている論文と本書の論文は重複がありません。また、来栖については、法律学全集(21)の『契約法』が、非常に重要です。
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