論理的に考え、書く力 (光文社新書)
07/15/2020 20:07:32, 本, 芳沢 光雄
によって 芳沢 光雄
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内容紹介 ◎ 本書概要 【「答え」より「プロセス」を】 「大学入試改革」が叫ばれる中、 これからの日本、そして、これからの日本人に求められる「能力」とは? 数学教育に長年取り組んできた著者が、 消費増税、経済成長率、AKBじゃんけん大会など、 身近な題材を交えながら、様々な角度から現在の日本の問題を検証し、提言を綴る。 ◎ 本文より 私は大学教員としての35年間で1万3000人もの学生を指導してきた。 この経験を通して得た教訓に、「物事をじっくり考えることのできる学生は、 考えること自体に我慢がともなうので、我慢強くなる」というものがある。 しかしいま、物事に対して自らじっくりと考えることができない 感情優先の学生が年々増えていることを痛感する。 学校教育では情緒的や感情的な表現の学びも大切ではあるものの、 試行錯誤して考えることや論理的に表現する学びを疎かにしてはいけないはずだ。 しかし、なぜ、この部分の教育が疎かになってしまったのだろうか。 本書では、この問題をいろいろな角度から考えてみたい。 ◎ 目 次 まえがき 【第1章】 ゆとり教育の「負の遺産」 1-1 1991年というターニングポイント 1-2 「お客さま扱い」に慣れた大学生 1-3 行き着く先は「替え玉受験」 1-4 地図の説明ができない大学生 1-5 「定義」と「規則」を軽視した結末 1-6 大学生は、なぜ「比」と「割合」の概念が苦手になったのか 【第2章】 マークシート式問題の本質的な弊害 2-1 国語のマークシート式問題を考える 2-2 答えをあてる技術がものをいい、良心的答案は不利になる 2-3 裏技だらけのマークシート式問題 2-4 マークシート問題では出題できない問題に良問あり 2-5 大学入試でマークシート式問題は止められないのか 【第3章】 3-1 「ゆとり教育」の本質は教育の格差拡大 3-2 すべては国語教育の充実から始まる 3-3 大学入試を抜本的に見直せ 3-4 教員免許の国家試験化を目指せ 【第4章】 論理的に考え、書く力を磨くために意識したいこと 4-1 グローバル化時代で大切なのは論述力 4-2 論理的に考えることの仕組み 4-3 論理的に考えるためのヒント 4-4 数学がもつ様々な視点 あとがき ◎ プロフィール 芳沢光雄(よしざわみつお) 1953年東京都生まれ。東京理科大学理学部教授(理学研究科教授)を経て、 現在、桜美林大学リベラルアーツ学群教授(同志社大学理工学部数理システム学科講師)。 理学博士。専門は数学・数学教育。 『新体系 高校数学の教科書(上・下)』『新体系 中学数学の教科書(上・下)』(ともに講談社ブルーバックス)、 『数学的思考法』『算数・数学が得意になる本』(ともに講談社現代新書)、 『数学で遊ぼう』(岩波ジュニア新書)などがある。 内容(「BOOK」データベースより) 答えよりプロセスを―これからの時代に求められる資質とは?ゆとり教育、入試、マークシート式問題etc.身近な題材を通して、「試行錯誤の重要性」を問う。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 芳沢/光雄 1953年東京都生まれ。東京理科大学理学部教授(理学研究科教授)を経て、桜美林大学リベラルアーツ学群教授(同志社大学理工学部数理システム学科講師)。理学博士。専門は数学・数学教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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著者の学校教育や受験に対する意見がページの多くを占めており、タイトルから期待していた内容とは異なりちょっと驚いたのですが、そんな意見も論理的に書かれているので納得してしまいました。
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