流星のロックマン オフィシャルコンプリートワークス

初版が発売された当初購入を足踏みして入手出来ませんでしたが今回復刊ということで、ラフスケッチやボスキャラの背面デザイン見たさに購入しました。流星のロックマンシリーズイラストを一冊にまとめたものですが、すでに所持していたロックマンエグゼ・ゼロのイラスト集と比較すると少々残念な一冊です。まず、シリーズ全てを網羅しているものの、表紙を見れば判る通りこの本の内容は流星3に比重が大きく傾いています。本の内容構成も3が最初に置かれ、その後ろ半分に2作品を纏めて置くというゲーム発売の時系列に合わない配置がなされています。特に1、2作目のボスキャラクターは最後の15ページほどに公式イラストとキャラデザインの原稿が一緒に纏められ、公式イラストは当時発売されていた「流星のロックマン完全攻略ガイド」に載っていた挿絵よりも小さいものが多いです。私は当時のプレイヤーとして1のボスキャラクター達が好きだったので大きな公式イラストを期待して買った分歯がゆさを感じました。またボスキャラコンテストの原案ハガキが3のムーン・ディザスターは記載されているのに、2のゴート・カンフーの原案ハガキが乗っていない事には少々不満を感じました。しかしながら流星のロックマン唯一の公式イラストブックである事も確かで、1・2のロックマンのデザインに至るまでのラフスケッチやウォーロックの変遷、ボスの初期スケッチ、未公開のイラストや公式サイトに載せられたイラストまでしっかりと載せられています。全体として、あと10枚ほど枚数を増やしてちゃんと作品の時系列順にイラストが置かれて、もう少しページ数の配分とイラストの大きさが調整されていれば星5の商品でした。流星3が一番好きな人はこの一冊でかなり満足する筈です。逆に流星1・2のボスのイラストがしっかり見たいという人はすでに絶版になっていますが、当時の攻略本も入手することをオススメします。